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道化師のユメの話

魔法と科学、二つの相容れない存在が
    共存する世界 ーファルストーレー


かつてはこの世界には魔法が存在し、
人は神が授けた魔法樹の恩恵に頼り、魔法を使用していた。

しかし、人々はその恩恵を忘れて
魔法を湯水のように使ってしまったがために、
魔法樹は枯れてしまい、
人々は魔法を使うことができなくなってしまった。

そんななかある1人の研究者が、
人工的な魔法の力を生み出すことに成功する。

人々はその力を"科学"と呼び、
研究者を筆頭にさらなる発展を求めて研究を始めた。

やがて人々は"魔法"の元素となる自然を
徐々に汚染していき、精霊や神、
"魔法"に関するあらゆるものを犠牲にして、
自分たちの文明を築き上げていこうとした。

行き場をなくした精霊や神は姿を消していき、
"魔法"は徐々に消えていくことを余儀なくされた。

それから30年の時が経ち、
蒸気機関や電気が生まれ始め、
都会にはほとんど自然がなくなり、
"魔法"が消滅したと思われていた頃…。

少年が突然姿を消したり、
女性が記憶を失ったり、
まるで魔法のように不可解な事件が
起こるようになった。

そして今日もひとり、
 事件に巻き込まれる人物がいた・・・。

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